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大阪のおすすめ就労移行支援事業所
この記事では、就労移行支援のサービス内容に向いていない方はどんな人なのか?
そして自分が向いていない感じた時の対処法や事業所の辞め方などをご説明していきたいと思います。
就労移行支援に向いてない人の特徴を知りたい!
自分は就労移行支援に向いてるか知りたい!
向いてなかった時の対処法を知りたい!
就労移行支援に向いていない人の特徴4選
就労移行支援のサービスを利用しても向いてない人も中にはいらっしゃいます。
向いていないというのは、つまり就労移行支援のサービスが本当に必要なのか?や金銭面・気持ちの面で利用するのが厳しい方を向いていない人としています。
それでは、どんな人が就労移行支援に向いていないのでしょうか?
簡単にご紹介していきます。
利用中の生活費のがない人【利用料・交通費などのあてがない】
利用中は基本的に収入がありません。
なので利用中の生活費は貯金があれば貯金を切り崩したり、家族や親からの援助を受けるまたは、給付金などを受給して
生活費を確保しなければなりません。
就労移行支援の利用期間は事業所にもよりますが、平均16カ月と言われています。
そうなった場合は、最低でも半年、最長で2年間の生活費は必要になってきます。
就労移行支援のサービスを利用するのに費用はほとんどの人が無料で利用できます。
しかし、就労移行支援事業所に通う交通費であったり、昼食費・テキストなどの費用は必要となりますので必要最低限の生活費用が用意できない方は利用に向いていないでしょう。
ただし、大阪にある就労移行支援事業所の中には「交通費全額支給」の就労移行支援事業所も御座いますのでどうしても費用面の負担が気になるが就労移行支援を利用したいという方は、是非活用してみるという方法も御座います。
一人でも就職できそうな人【支援や訓練サポートが不要】
就労移行支援は基本的に障害や病気・精神的な面で一人で就職するのが難しい方がサポートを求めて利用するサービスです。
就労移行支援では『就職に必要なスキルを身に着けたり』、『自己分析をし自分の苦手なこと、得意なことを改めて見つめ直して就職先の業種を考えたり』、『求人を支援員と一緒に探して就職を目指したり』
こういったサポートが必要ないという方は就労移行支援を利用しなくても就職ができると思いますので、サービスを利用する必要はありません。
利用期間内で就職が難しい人【体調などで通所が難しい人】
就労移行支援のサービスを利用できる期間は原則2年間です。
この2年間の間でスキルを身に着けて就職を目指します。
しかし、この2年間という期間で就職することが難しい方というと、
通所し始めたころから中々、病気が原因で体調が安定しない方、
または通所する当初は体調がよかったけれど、通い始めてからだんだん体の調子が悪くなり休みが続いて通所することが難しくなった方。
そういった病気が原因で利用期間の間に就職するのが難し方は向いていないと言えるでしょう。
通所し始めたころは誰しもが早く就職がしたいと気持ちが強くて、つい頑張りすぎてしまいます。
無理をして病気が悪化してしまい再発したというケースも少なくありません。
就職を本気で目指していない人【人に言われて仕方なく通所している等】
就労移行支援を利用している人はほとんどの方が本気で就職がしたいという気持ちのある方ですが、一部でそうで無い人もいらっしゃるのは事実です。
家族や友人に勧められたから何となく利用している人や、居場所が欲しくて通所しても学習もせず事業所で特に何もしない方など
様々な理由はありますが、本気で就職を目指していない人はいらっしゃいます。
就労移行支援は就職を目指すのが目的ですのでスタッフも就職するために必死で協力してくれます。
しかし、いくらスタッフが親身になってサポートをしても本人のやる気が無ければ就職ができません。
本当に就職をしたいかどうか、簡単なことでは無いので挫折してしまうかもしれませんが、
就職をしたいという気持ちを持ってから就労移行支援を利用するようにしましょう。
就労移行支援に向いてない人の体験談
実際に就労移行支援事業所を利用した方で、自分が向いていないんじゃないか?と思った体験をした方の体験談をご紹介していきたいと思います。
一人目の方は、就労移行支援を利用せずに、就労継続支援B型で工賃をもらいながら体調管理など生活リズムを整えている様子が窺えます。
二人目の方は、リワークデイケアと就労移行支援を併用されていたが、就労移行支援ではなく簡単なリハビリ就労や、先ほどの方のように就労継続支援を利用してブランクを埋めたかった様子が窺えます。
就労移行支援では、実際に工賃た賃金が発生しないため職場経験を得たい方の場合はミスマッチが起こってしまっています。
三人目の方は、就労移行支援やサポステの支援内容ではメンタルや人間関係が苦手という根本的解決に至らないと判断し利用されなかったのでしょうか。
就労移行支援に向いていないと感じた時の対処法
就労移行支援を利用している最中に自分が就労移行支援に向いていないんじゃないか?と思った時の対処法としましては事業所を変えてみると良いでしょう。
事業所によって特徴がありますので、事業所を変更するだけで大きく変わることもあります。
例えば、事業所特有のカリキュラムが用意されていて自分にすごく合ったカリキュラムがあったり、
支援員が障害にしっかり理解のある方で苦手なことがあれば一緒に改善できるようなサポートのやり方をしてくれたりと
今、ご自身が利用している事業所が就労移行支援のすべてだと思わず、他の事業所に行ってみるのも、辞めてしまうよりかは良いでしょう。
他の就労移行支援事業所に相談する
あまり知られていませんが、他の就労移行支援に相談することもできます。
現在通われている就労移行支援事業所から、どういった理由で変更したいのかを嘘無しで正直に伝えることが必要です。
濁すように伝えてしまうと、受け入れる方の事業所も本当に困っているのか?あるいはトラブルの多い人なんじゃないか?といくつかの疑問を持ってしまう可能性があるからです。
自分は向いていないかもしれないと正直に伝えるのと同時に事業所と合わなかったことも合わせて伝えるようにしましょう。
就労移行支援の対象者【そもそも利用可能か?】
就労移行支援の対象者は以下のようになります。
就労を希望する18歳〜65歳未満の障害があり、一般企業への就労が可能と見込まれる者。
単独で就労する事が困難であり、就労に必要な知識及び技術の習得若しくは就労先の紹介その他の支援が必要な者
現在、休職中であり就労を行なっていない者※2
※1 精神障害・身体障害・難病などの診断を医師より受けている方
※2 現在雇用契約を行っていない者(アルバイト・パート含む)
この上記のように就労移行支援では対象になる方が決まっております。
ご自身でこの対象者に当てはまっているかどうか確認してから就労移行支援を利用するかどうか判断しましょう。
また、通院されている方は担当の医師から就労移行支援を勧められたりすることもあるので、その際は医師の判断の元、就労移行支援を利用するか決めましょう。
詳しく教えてくれます。
就労移行支援が利用できない人
就労移行支援のサービスを利用できない方は先ほどご紹介した、対象者に当てはまらない方になります。
1.一般企業で働くことを希望する方
2.身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病などがある方
3.18歳以上、満65歳未満の方
4.離職中の方(例外あり)
この上記に当てはまらない方は利用することが出来ません。
そのほかにも、就労移行支援の利用期間は原則2年間なので、この利用期間が過ぎている方も利用することはできません。
就労移行支援が意味がないと言われている理由
ネットで就労移行支援と検索するとよく見かけるのが『就労移行支援 意味がない』『就労移行支援 無駄』『就労移行支援 やめとけ』など
就労移行支援に行っても意味がないから辞めておいた方が良いという文言を見かけます。
これらは主に
- サービスに対する不満
- 支援やサポートに対する不満
- 制度や金銭面への不満
といった不満が原因と考えられます。
それでは、具体的に何故、就労移行支援が意味がないと言われているのでしょうか?
理由をいくつかご紹介していきたいと思います。
学習レベルが低い
就労移行支援を利用して、多くの種類のプログラムが用意されています。
利用する前に自分が学習したい学習内容があって就労移行支援を選ぶのが多いのですが、いざ利用してみると自分が思っていたレベルとは低いレベルの学習内容だった
というような例がございます。
ホームページには学習ができる旨は記載されていても、どういった内容の学習ができるか、どのレベルまで学習ができるのか?までの情報は記載されていないことが多いです。その為、もっと自分のスキルを上げて就職したいのに、と思っている方が利用してみると自分が持っているスキル以下の事しか学べなかったとなってしまう訳です。
学べることは間違っていませんが、学べるレベルが自分の思っているレベルではなかった、満足できなかったと思った方に対して意味がないと言われている理由の一つです。
学習する環境が整っていない
先ほど、上記でご紹介させていただいた就職に向けての専門スキル習得を行う上での環境が整っていないという就労移行支援事業所で発生する問題です
学習が自分の思うように進まなかった
学習に必要なテキストやソフトが不十分だった
などが挙げられます。
自分が学びたいと思っている学習内容について、詳しくない支援員が在籍していたり、
学習するためのソフトやテキストが十分に整っていなくて就活に必要なスキルが学べない状態でなかなか就職が出来なかったなどと言った声が多くあります。
就職するために就労移行支援を利用するのに、上記の様な学習するための環境が整っていなければ就職もできませんし、あまり就労移行支援の意味がなくなってきます。
やはり、就職者が多くいる就労移行支援事業所には色んな種類の資格を持った支援員が在籍していたり、専門の講師を外部から呼んで講座を開いていたり、事業所によっては少し変わったカリキュラムを用意しており、専門的な知識を身につけれたりと、就職するために様々な工夫をしています。
独学だけではなかなか学習ができませんし、もしわからない所があった際にすぐに聞ける環境かそうじゃない環境だと、スキルが大きく変わってくるでしょう。
事業所を選ぶ時に学習できる環境が整っているかどうかを確認しておかないと、就労移行支援は意味がないと感じてしまうことになるでしょう。
支援員と相性が合わない
就労移行支援ではサポートをする担当の支援員がいます。
支援員とは就職に向けて二人三脚で取り組むことになります。
そういった中で、『支援員の愛想が悪い』『相談を真剣に聞いてくれない』などと言った状況であれば、誰だって通所するのも嫌になりますし、せっかく就職するためにスキルはどんどんと身に着いているけれど、やる気もなくなってきます。
支援員によって将来が大きく左右されることだってあります。
そんな重要な存在なのですから、相性がいいのはもちろんのこと、親身になってサポートしてくれる方が絶対に良いですよね。
就労移行支援の通所にかかる交通費など金銭面で厳しい
就労移行支援を利用する際には費用が発生する場合がございます。
区分 | 世帯収入の状況 | 負担上限月額 |
---|---|---|
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
一般1 | 市町村民税課税世帯(所得割16万円(注2)未満) ※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除きます(注3)。 |
9,300円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
就労移行支援の自己負担額の上限は、前年度の所得に応じて異なります。
ほとんどの方は就労移行支援のサービスを無料で利用することが出来るのですが、利用料以外にも
昼食費
テキストなどの費用
このように最低限の出費があります。
就労移行支援に通っていても金銭が発生することはありません。
利用すればした分だけ費用も発生するので、生活費がなくなっていくので意味がないと感じてしまうのでしょう。
就労移行支援の利用中はアルバイト禁止!?
結論、就労移行支援を利用しながらバイトをすることは原則できません。
就労することが難しい・アルバイトでも現在就労することが難しい方を対象とするサービスになります。
なので実際にアルバイトがしたくてもできない方が利用することになるのです。
内緒でアルバイトをしてもバレる?
隠れてアルバイトをしてもバレる可能性が高いです。
まず、就労移行支援を利用しながらアルバイトをするとスケジュールの面で厳しいと思われます。
そしてスケジュールを詰めてアルバイトをしてもスケジュール管理が疎かになってしまい、遅刻や欠席などが増えていきスタッフから怪しまれるでしょう。
後は収入があるので住民税などの税金が高くなってしまうため“バイトをしているのでは?”となってしまうのです。
隠れてアルバイトをしているのが就労移行支援事業所のスタッフにバレてしまうと信頼がなくなりスタッフとの関係も悪くなります。
収入がなくてアルバイトをしたいという気持ちもわかりますが、自身の病気が悪化してしまう事もありますのでご自身の事も考えてアルバイトをするのは辞めましょう。
就労移行支援に通いながらアルバイトが禁止について詳しく知りたい方は下記のリンクに詳しくご説明しておりますので、是非ご覧ください!
就労移行支援はひどいってきくけど本当!?
就労移行支援に向いていない人が利用した結果「ひどい」という声に変わってしまった方がいる一方で、本当に「ひどい就労移行支援事業所」がある場合もございます。
就労移行支援にも就職させることが出来ない事や、すぐに利用者が利用しなくなる原因がある可能性があります。
就労移行支援側の問題点と言うのは具体的にどのようなことがあるのでしょうか?
これからいくつかご紹介していきたいと思います。
金儲けの事しか考えてない?
就労移行支援事業所は利用者のことよりも、1番に考えているのは金儲けの事しか考えていない?と言った意見が見受けられます。
就労移行支援事業所は、利用する方の通所日数や通所時間によって売上が決まります。
無理やり通所を強要することで利益を上げることが出来ますし、利用者のスキルが就職できるレベルになっていたとしても、理由をつけて就職活動すらさせてくれない。
そういった事業所が一部ではありますが、存在するのは事実です。
就職がなかなかできないから、きっと自分は就労移行支援に向いていないんじゃないか?と思っていても、裏ではこのような就労移行支援の闇の様な部分があるのです。
障害の症状や特性を理解していない
就労移行支援を利用する方の多くは障害があったり、精神的な病気の方が利用しています。
しかし、僧居た病気の事をあまり理解していない支援員が在籍していたりするので、トラブルへと発展していったなどの書き込みを目にしたことがあります。
障害がある方や精神疾患を持っている方は、普通の生活が難しかったり、簡単なことでも出来なかったりします。
事業所を利用していく中で、学習面では学習のレベルが遅かったり、体調を崩しがちで事業所を良く休んでしまっていたりと、当たり前の事が難しいのですが、
それが理解できない支援員などは“何故こんな事ができないのか?”となってしまい、つい口調が強くなってしまったり、サポートする気が無くなったりパワハラに近い内容があると書かれていました。
支援員の教育も事業所で徹底しなければ、利用者の方にも迷惑が掛かるので、障害の特性や症状を理解していなければ事業所に問題があるでしょう。
就労移行支援の闇について詳しく書いた記事がございますので、下記リンクも是非ご覧ください。
就労移行支援に向いている人の特徴
就労移行支援に向いている人は簡単に言えば向いていない人と逆の特徴となります。
働いた経験が無い、転職を繰り返してしまう人
障害によって現状働くのが難しい人
上記の様に本当に就職がしたいけれど、なかなか上手くいかず就職ができない人や
就職の経験が全くなくてしっかりと学習を積んでから就職したい方、転職が多く仕事が長く続かないなど
就労になんらかの課題を抱えている人は就労移行支援に向いていると言えるでしょう。
まとめ
これまで、就労移行支援に向いていない方の特徴や、就労移行支援側にも問題がある事をご紹介してきました。
確かに向いていない人は就労移行支援を利用した際に不満ばかりがあると思います。
中々、就職ができない理由は自分が就労移行支援に向いていないんじゃないか?と思ってしまうのもわかりますが、
先ほど上記でご説明した通り就労移行支援にも問題はあります。
なので、あまり自分だけが悪いと思わず、今の環境を変えてみたりするのもご自身の為に良いでしょう。
就労移行支援の目的・自分に合っているのか?など冷静になって考え直してみると、少しは考え方も変わってくるのではないかと思います。