福祉制度について

就労移行支援と就労継続支援a型とb型の違いとは?【利用目的から違いをわかりやすく比較】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

大阪のおすすめ就労移行支援事業所

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\ この記事の監修者 /
この記事の監修者:中西 安香音/社会福祉士
大阪府で「社会福祉士」として障害福祉の現場に従事しています。日常的な支援経験から障害のある方のお悩みや福祉制度について詳しく解説していきます。

 

この記事では就労移行支援と就労継続支援(A型/B型)の違いって似てるけど違うものなの!?
就労移行支援と就労継続支援って何が違うの!?A型とかB型とはどんな所?と言う疑問を詳しくご説明していきます。

就労移行支援の他にも就労毛族支援というものがあるんですね!
そうなんです!多くの方は違いや継続支援自体を理解していないです。
なので、詳しくいご説明していきますね!

就労移行支援と就労継続支援の違いとは?

就労移行支援と就労継続支援の違い
みなさんは「就労移行支援」と「就労継続支援」の違いはご存知でしょうか?

言葉が似ているため混合されがちですが、実はまったく異なる福祉サービスとなっています。
具体的には大きく分けて以下のことが違います。

就労移行支援・就労継続支援の違い

利用目的が違う!
賃金の有無が違う!
利用期間の制限が違う!
就労継続支援はa型とb型でも違う!

上記のように、そもそも
就労移行支援就労継続支援では大きく違いがあり、

就労移行支援は「就労を目指し学習などの準備を行う施設」
就労継続支援は「社会復帰に向けて就労を行う施設」

と言うように、利用目的自体がそもそも大きく変わってきます。

さらに、就労継続支援には「就労継続支援A型事業所」と「就労継続支援B型事業所」があり
目的は同じだが作業内容であったり、対象者や賃金などの違いがございます。

これらは、障害者向け就労系サービスであり、名前も内容も似ている面があり非常に分かりにくいところだと思います。

そこで、今回は、就労移行支援と就労継続支援の違いと、これらの制度ができた経緯にスポットをあてて

どのような方はどの事業所に向いているか?などがわかりやすいように解説して行きますので是非最後までご覧くださいませ。

就労移行支援とは?【目的】

就労移行支援とは?どんな所?
就労移行支援とは、障がいのある方が働くために必要な知識やスキルを習得し、一般就労を目指し職業訓練を行うサポートを行う就労支援し悦です。

また、体調管理や精神面の安定化を図る方上記の通りスキルアップを目指して学習施設と考える方など、就職をゴールとしたそれぞれの目的に合った利用をされる方もいらっしゃいます。

また、就労移行支援事業所のサポート内容は多岐にわたりますが…

いずれの事業所でも主に、ビジネスマナーやパソコン、SST(社会生活技能訓練)やJST(職場対人技能訓練)などのトレーニングを行い、就労に活かせるスキルを身につけるといった共通のサポートもございます。

また、就職活動の支援までが支援制度の範疇であり、面接練習や履歴書作成アドバイスなどを受けることができます。
更に、就職後の6カ月間の就労定着支援までを行う障害者就労支援サービスとなります。
そして

就労移行支援の利用期間は2年間と定められています。
2年間の間で就職するために必要なスキルであったり
社会に出るための準備をサポートしてくれます。

また、もっと詳しく就労移行支援事業所について知りたいと言う方は【就労移行支援とは?】対象者や利用方法、かかる費用などを解説!の記事にて、対象者や利用料金など詳しく解説しておりますので合わせてお読みくださいませ。

就労継続支援a型・b型とは?【目的】

就労継続支援とは?どんな所?
就労継続支援とは、援助付き雇用のひとつであり、一般就労が難しい方や就労移行支援を利用したものの就職できなかった方が利用できる福祉サービスです。

就労継続支援事業所には「A型」「B型」の2種類あり、利用条件や内容が異なります。

A型は事業所と雇用契約を結び、一般就労に近い環境で働くことができるようになっています。
B型は雇用契約を結んで働くことが困難な方であっても、短時間など自分のペースで働くことができるようになっています。

就労移行支援事業所と就労継続支援事業所では利用目的が違う!


就労移行支援の目的は「一般企業へ就労すること」であり、そのためのスキルや知識を身につける場所となっています。

就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、職場体験や実践練習などの機会の提供をして就労に必要な知識やスキルを向上をさせる為の必要な訓練
就労に関する相談やサポートを行います。

このサービスのゴールは就職ですが、就職するまでの過程も大事で
就職してからの役に立てるスキルなども学べます。

そして就職してから長く勤続できるように半年間の定着支援も行っております。

大事なのは就職ですが、その後の生活もより大事になってきます。

一方、就労継続支援は一般企業への就労が難しい方に向けて、一般企業へ就労することを目指しながら「働く場」を提供します。

障害や病気で一般企業や事業所で働くことが困難な方を対象とした福祉サービスなのではたらく場を提供するとともに、知識・スキルの向上をして働くために必要な訓練を行います。

これは、障害や病気のある方の日常生活や社会生活を総合的にサポートすることを目的とした「障害者総合支援法」に基づくものです。

就労移行支援と就労継続支援はそもそも目的が違うんですね
そうなんです!他にも細かい違いをいくつかご紹介していきますね

就労移行支援と就労継続支援では【賃金・工賃の有無が違う】

就労移行支援で行う作業は就労目的のトレーニングのため、賃金(工賃)の支払いはありません。(ただし、就労移行支援事業所によっては、工賃作業を行っていることもあります。)

就労移行支援を利用している方は働くことが難しい方が利用すしますので
バイトなどはできません。

そのため、収入がない状況なので就労移行支援事業所に通うための交通費や昼食の費用が発生します。
(事業所によっては交通費や昼食の一部負担してくれる事業所もございます)

収入が無くてどうやって交通費を出して通うのかというと
<それは家族で会ったり、両親のサポートが必要です。

一人では解決できないことは身内の方と相談して就職するために必要なことは一人で悩んで抱え込まずサポートしてもらうことを忘れないようにしましょう。

一方、就労継続支援(A型/B型)では、給与や工賃が発生します。
就労継続支援A型の平均月収は78,975円、就労継続支援B型の平均月収は16,369円となっています.

就労移行支援と就労継続支援では【利用期間や制限が違う】

利用期間の違い
就労移行支援は、原則として就職するまでの支援期間が24か月となっています。(自治体によっては、申請して審査が通れば24か月以上サービスを受けられる場合があります。)

一方、就労継続支援(A型/B型)では利用期間に制限はありません。

就労移行支援と就労継続支援では【利用対象や条件も違う】

就労移行支援と就労継続支援A型、就労継続支援B型の利用条件とは?

就労移行支援と就労継続支援A型、就労継続支援B型はそれぞれ利用条件が異なります。

就労移行支援の利用対象者・条件

65歳未満
一般企業などへの就労を希望する方
障がいのある方(精神障がい・知的障がい・発達障がい・身体障がい)

就労継続支援A型の対象者・条件

65歳未満
雇用契約の内容にもとづいて継続的に働くことができる方
障がいのある方(精神障がい・知的障がい・発達障がい・身体障がい)
難病のある方(障害者総合支援法の対象疾病)

就労継続支援B型の利用対象者・条件

就労経験があり年齢や体力の面で一般企業の雇用が難しい方
50歳に達している方、または障害基礎年金一級受給者
就労移行支援事業者等によるアセスメントにより、就労面にかかわる課題等の把握が行われている方

就労移行支援と就労継続支援A型、就労継続支援B型のいずれにしても、障がい者手帳がなくても医師の診断または自治体の判断で利用することができます。

また、就労継続支援B型には年齢上限がありません。就労移行支援と就労継続支援A型は原則として65歳未満が対象者となりますが、平成30年4月から65歳以上の方でも要件を満たせば利用可能となりました。詳しくは各自治体にお問い合わせください。

就労移行支援・就労継続支援どちらが向いてる?


これまでで、結局自分は「就労移行支援」を利用するべきか、就労継続支援のa型かb型のどれが向いているのかなど

事業所選ぶ上で迷ってしまう方もいると思います。

ですので、ズバリどうすればいいか結論を申しますと【一般企業への就労を目指すか、働きながら慣れていくかで選択】を自身の特性や目的で比較して「就労移行支援事業所」がいいか「就労継続支援a型b型」がいいか選びましょう。

更に詳しく条件付けするなら次の通りです。

一般枠で就職したいキャリアアップがしたい方【就労移行支援事業所】

「早く一般企業に就職したい。そのためのスキルを得たい」という方は、就労移行支援がいいでしょう。

こちらも体調や通院などを考慮して通うことができるため、一人ひとりのペースに合ったトレーニングが行えます。

早く就職したいという気持ちはとても大事です。
しかし、焦って就職先を決めて就職できたとしても長くその会社で働かなければ意味がありません。

ご自身に合った職種・業種が見つければ目標があって就職に向けてスキルを磨いて早く就職できればいいと思います。

しかし、早く就職したくて自分に合った職種・業種とは違ったところに就職してしまうと合わなかったり、仕事が辛いといった理由で辞めてしまうとまた振り出しに戻ります。

上記でもご説明しましたが
就労移行支援事業所の利用期間は24か月です。一度就職して辞めてまた就労移行支援事業所を利用しても
また2年間利用できる訳ではありません。

すべての期間を合わせて24か月になります。
(市町村や理由によっては24か月以上の利用もできる場合がございます)

利用できる期間でご自身に合った職種・業種をじっくりと考え見つけて就職するようにしましょう。

働きながら社会復帰を目指したい!【就労継続支援事業所】

まずは働くことに慣れたい。体調が不安だから軽作業から始めたいという方や

精神面は安定している実際の職場環境にさえなれれば問題なく社会復帰を目指せるという方

他にも、少しでも賃金や工賃の支給があるところで訓練したい、条件付きなら問題なく就労できるといった方なら就労継続支援(A型/B型)がおすすめです。

就労移行支援事業所で訓練を行い自己理解を深めた結果、就労継続支援での条件付き就労なら楽しく働ける!

という方も珍しくありません。ですからご自身の状況と目的を鑑みてどちらの就労支援施設が向いてるか判断して選ぶようにしましょう

就労移行支援と就労継続支援の共通点

就労移行支援と就労継続支援の共通点
就労移行支援と就労継続支援(A型/B型)は、いずれも障がいがある方の就労を支援する福祉サービスです。

「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(略して、障害者総合支援法)」で定められているものです。

就労移行支援と就労継続支援(A型/B型)は、目的が違うことをはじめとして賃金の発生や利用期間など、様々な点が異なっています。次の項目で詳しくご紹介します。

就労移行支援や就労継続支援などができた経緯は?


2006(平成18)年4月から施行された、障害者自立支援法によって、

  • 「就労移行支援」
  • 「就労継続支援a型」
  • 「就労継続支援b型」

等の事業が創設されました。

これらは、障害のある方の「就労支援」を大きな目標としており、福祉制度からの就労支援を充実させるため、福祉分野と雇用・教育分野との連携を強化する事で

障害をお持ちの方が特性に応じた、就労を行う事が出来るよう障害者自立支援法に基づき施行されたことが「就労支援施設」設立の経緯となります。

これらの制度や取り組みによって、今後も障がいのある方の就職率が上がり、個性を尊重しながら働くことができる時代になる事が期待されますす。

まとめ

今回は、就労移行支援と就労継続支援(A型/B型)の違いについてお伝えしました。
2つの福祉サービスは目的が異なるため、対象者や賃金の有無などが異なります。

大きくまとめると

就労移行支援・継続支援A型・継続支援B型においては

  • 対象とされる利用者の層が違う
  • 利用目的が違う
  • 利用条件が違う(年齢・利用期間)
  • 賃金の有無や金額が違う

など様々な違いがあります。

「工賃がもらえると思っていたけれど、就労移行支援事業所ではもらえなかった!」などと後から食い違ってトラブルにならないようにしましょう。

上記でご説明した就労移行支援と就労継続支援の違い、
就労移行支援には何があって何がないのか、就労継続支援には何があって何がないのか。

サービスを利用するにあたって、重要な点はしっかりと押さえてもっと詳しい内容や気になる事業所があれば
直接事業所に連絡をしてみて、気になっている旨を伝えましょう。
事業所に行って見学や支援員の方と相談もできますので
一度問い合わせてみるのも良いかもしれません。

直接、事業所に行くのが難しい方でもリモートなどの案内もございますので是非、相談してみてください。

違いをよく把握し、自分に必要な支援を行ってくれる事業所を選んで支援サービスを受けるようにしましょう。